金唐革はイタリアで生まれたとされています。
鞣(なめ)した革の銀面(表面)全体を金属箔で覆い、版をプレスし凹凸をつけ、彩色を施した装飾革。
記録によると日本にはじめて入ってきたのは17世紀の江戸時代。
当初は限られた身分の人しか見ることはなかった金唐革。
明治時代の廃刀令によって腰回りが刀に代わり、装飾小物を身につけるようになります。
しかし現在はまた姿を消し、金唐革という言葉が消え行く中、この魅せられた芸術に生涯をかけ研究する日本人が現れました。
古い金唐革の化学分析から塗料を自家製し、再現された技術は現代にも受け継がれています。